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壁内結露の発生を抑える

結露というのは空気中の目には見えない水蒸気が、表面の温度が露点温度より低い物の表面に触れた時に、液体の水となる現象です。

壁の内部で繰り返し発生する結露が問題なのは、カビの発生、土台や柱の劣化(腐れ)、断熱材の性能低下の原因となるためです。

いったん完成してしまうと目に見えずらい問題ですが、住んでいる人の健康と腐らずに長持ちする構造を大切に考えると決して無視することはできません。

私たちは、きちんと問題の根っこを理解して対処することで、この問題が極力起きないようにしています。

そのための私たちの方針を以下のように定めております。

①18mmの厚さで空気の通り道(外壁通気層)を外壁内に作り、速やかに壁内の湿気が排出されるようにする。
②合板等の湿気を通しにくい材料は外壁通気層の隣には使用しない。
③特に水蒸気が発生しやすい用途の部屋では、室内側から外壁内への湿気の流入量を減らすために室内側に必ず防湿シートを張る。
④施工コストを削減するために防湿シートを省く場合は、外壁に用いた材料の内側と外側の透湿抵抗比(湿気の通しにくさの比)の数値をだして壁内結露のリスクが小さいことを確認する。

とても地味な話かもしれませんが、目に見えない部分だからこそきちんとしておきたいと考えております。