大文字山を望む家 昭和の家の改修工事

House with a view of Daimonji Mountain

Concept

昭和の一般的な木造住宅の改修工事。
敷地は京都の吉田山の斜面にあって、大文字山がよく望める立地でしたが、改修前は、その恩恵が十分に生かせていない計画でした。
当初1階にあった生活の中心であるLDKを、良好な眺望を楽しめる2階に移動したシンプルな改修工事。

眺望を楽しむための窓は、既製品の規格寸法のサッシを上手に用いるとともに、
その窓にあわせた内障子を壁内に納めるためのディテールを徹底的に検討しました。
2階への重要な動線となるヒノキ材の階段は、勾配を可能な限り緩く掛け直しています。


ヒノキと杉の無垢材と、リーズナブルな塗壁のシンプルな組み合わせは、想像以上に気持ちの良いものとなりました。
効果的な断熱改修と、耐震改修として、バランス良く耐力壁を追加する工事もしています。
限られた予算の中で、最も素直で、実りが大きい優先順位を実践できたように思います。

お施主さまからは、素晴らし眺望と鳥の鳴き声が楽しめる吉田山の自然の中での気持ち良い暮らしぶりを伝え聞き、大変嬉しく思っております。