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ルイジアナ美術館 「偉大な敷地の力」+「桂離宮のような内部と外部の関係性」

「良い建築は、今ここに生きている喜びを感じさせてくれる。」
そんな言葉が浮かんできた。

ルイジアナ美術館はヨーロッパで見てきた建物の中で個人的には一番好きな建物です。
いくら説明を尽くしても現地にいかないと良さはわからないのは確かですが、
この建築が、その辺の綺麗なビルと明らかに違う点を思いつくままに列挙してみたいと思います。

①敷地が海に面して起伏に富んでいる。
②起伏に富んだ敷地を回遊するように、振れ幅をもった、けれどもあくまで住宅的スケールの空間が土地に埋め込まれている。
③結果的に内部にも外部にも様々なシーンの展開がある。
④海だけでなく池も楽しめる。
⑤樹木にあたる光と彫刻作品を混然一体にしたシーンを、リズムよく並んだガラスの回廊の内部から楽しめる。
⑥端正という言葉が似あうプロポーションとリズムがディテールから建物の構造まで通して感じられる。
⑦芝生の上で彫刻を隣に置いて海を眺めながらピクニックできる。
⑧建物の存在は地形と景観の中に溶け込んでいる。
⑨メインディッシュはあくまで外部空間である。外部空間の豊かさが内部にまで染み出てきた結果として素晴らしい建築になっている。

やはり、この建築はまず敷地があって、そこをいかに楽しむかという視点で考えていった時、自然と建物の形と配置が生まれたという感じがする。
私たちの仕事もこのようなプロセスを踏みたいという意識にさせられる。








ルイジアナ美術館
所在地: Gl Strandvej 13, 3050 Humlebæk, デンマーク
アクセス:コペンハーゲン中央駅から電車で30分フムレベックで下車、北へ徒歩15分ほど
おすすめ参考図書:「THE WORK OF VILHELM WOHLERT LOUISIANA AND BEYOND」 JOHN PARDEY著